
- 学資保険はいらない!
- ○○の学資保険がおすすめです!
という記事が多く、結局何が正しいのか分からない・・・そんな経験ありませんか?
この記事では、生命保険会社に8年間勤務した経験を活かし、学資保険に加入する目的をお伝えします。
- 学資保険って必要なの?
この記事であなたの疑問が解消されれば幸いです。
学資保険の目的
あなたは学資保険に何を求めますか?
学資保険とは、生命保険の一種で、主に教育費を貯めることを目的とする保険で、決まった時期に確実にお金を受け取れます。
保険会社によって、これ以外にもたくさんのオプションが付属するケースがありますが、基本的な機能はこの1点であると考えて問題ないでしょう。
そう考えると単純明快です。たとえば、以下グラフはある保険会社の学資保険の例です。
2019年6月時点
200万支払って210万返って来るプランです。銀行に預けるよりお金が増えて返って来ます。
入学式には、どうしてもお金がかかりますよね。そんな時、保険会社はあなたが払ったお金の一部を返してくれます。上記プランであれば、大学入学時期に70万円を受け取れるのでとても助かります。
学資保険がおすすめな方は、自分でお金を貯められない人。または少しでもお金を堅実に増やしたい人です。
自分でお金を貯められない人
保険という性質上、学資保険は途中で解約すると戻ってくるお金が減るケースが大半です。そのため、保険をやめない限り&保険会社が潰れない限り、あなたは目標金額を100%達成できます。
銀行預金であれば、色々理由をつけて途中で解約してしまうリスクがありますよね。お金をすぐに使ってしまうクセがある人にはおすすめです。強制的に貯金を行いましょう。
お金を堅実に増やしたい
学資保険は以前に比べて利回り減りましたが、それでも105%前後は増えます。
株やFXでもお金は増えますが元本は保障されていません。また、○年後に確実にお金が受け取れる保障もありません。学資保険のメリットは必ずお金が増え、数年後に受け取る額も固定されている点です。
たとえば、お金が20年間で300%増える可能性がある株に投資して、学資保険代わりに利用するとします。
お子さんが中学校や高校に入学する年数はほぼ確定していますが、10年後、15年後にリーマンショックが訪れる可能性は全くわかりません。
つまり、今すぐに必要の無いお金を増やす目的なら、株や投資信託は非常に有効な手段ですが、解約時期を決めることができないため、学資保険代わりには向いていません。
学資保険以外で元本保障&お金が増える商品が欲しい!!という方は諦めてください。それが現実です。ほぼ増えますが、減ってしまうリスクも受けるなら、株や外国債券がおすすめです。
お金が増える割合とリスクについて、ざっくりですが以下の図を参考にしてください。
お金が増える割合
リスクとリターン
学資保険の注意点
特約(オプションについて)
学資保険の目的は、いかに効率よく教育費を貯めるかです。ですが、保険会社によっては色んなオプションを提案してきます。
- 死亡特約
- 医療特約
- 災害特約・・・
など、種類はさまざまです。保障内容は魅力的ですが、特約保険料は掛け捨てのケースが大半なので、無事に満期を迎えると保険料は1円も返ってこないきません。
何も起きなくてよかったですね♪で納得するのであれば、オプションを付けましょう。少しでも効率よく元本を確保しながらお金を貯めたい&増やしたい方は、オプションは必要ないです。
契約期間中に万が一のことが起きた場合
死亡保険が付いていないシンプルな学資保険に加入したものの、万が一が起きたらどうなるのでしょうか?それは各保険によって異なりますが、大体は以下のような対応になります。
- 契約者(親)が亡くなったの場合:以後の保険料払込が免除。
- 被保険者(お子さま)が亡くなった場合:死亡給付金として既払込保険料相当額が支払われる。
契約者が亡くなった場合は、保険会社が代わりに保険料を支払ってくれるイメージです。決められた歳までお金はもらえません。
お子様が亡くなった場合、以後の教育資金は必要ないため、契約からその時点まで支払った保険料に近い金額を受け取れます。
学資保険のまとめ
学資保険とは、生命保険の一種で、主に教育費を貯めることを目的とする保険を指します。決まった時期に確実にお金を受け取れます。お金を堅実に増やしたい人は加入しましょう。
おまけ
あなたは今、新たな疑問が生じているかもしれません。
いやいや、学資保険だけを切り取って考えると簡単だけど、生命保険全体を考えると、我が家に学資保険は本当に必要なの??? 学資保険だけに毎月1万円以上も払えない・・・
その通りです。保険はこの世に存在するリスクの数だけ存在します。
- ケガや病気、がんになった時
- 老後の生活資金
- 万が一の際
- 介護
全てのリスクを保険でカバーするのは不可能です。(可能ですが、やたらお金がかかります。)
生命保険は1,000種類以上あります。30代〜40代はこのプランが人気!!なんて情報は気にせず、 車や結婚式場を選ぶのと同じぐらい真剣に考えてください。
支払う保険料は月々1万円であったとしても、1年間で12万円。30年続けると360万円です。
車を買う時や結婚式場を選ぶ時、真剣に時間を掛けて比較したり展示場に足を運んだりしますよね?
まずはご自身で調べてみて、分からないことは現在の担当者や無料保険相談サービスの担当者に最新の情報を確認するようにしましょう。
保険は合理的に考えて、必要な物だけ加入していきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました!