保険会社が儲かる理由 わかりやすい3つの仕組み
  • 保険会社はなぜ儲かっているのか。
  • 仕組みがまったく分からない。

このように思ったことはありませんか?

この記事では、私が生命保険会社に8年以上勤めた経験を活かし、保険会社が儲かる仕組みについてお伝えします。

保険会社が儲かる理由 わかりやすい3つの仕組み

保険会社が儲かる理由は、保険の原価が0円であること。そして、大手ほど資産運用で利益を出すことができる点です

わかりやすく、仕組みを解説します。

保険会社が儲かる理由

保険会社はあなたが支払う保険料を2種類に分けます。

  • 純保険料:将来何かあった時に支払うお金
  • 付加保険料:会社運営に必要な人件費やその他経費のこと

少し分かりにくいので、八百屋さんで売られている野菜を例に考えてみましょう。

八百屋で売られている野菜のイメージ

つまり、野菜を作るために必要な費用とその他に掛かる費用が分かれば、会社の儲けが大体分かります。

保険料ー純保険料=付加保険料

しかし、保険の原価は0円です。また、純保険料や付加保険料の割合は内訳は完全にブラックボックスで、社員でもごく一部の人間のみ知る極秘事項になります。

そこで登場するのが【3利源】です。その3利源を知っておくと、何かと便利なので一緒に見ていきましょう。

保険会社が儲かる3利源とは?

保険料は最終的に予定死亡率・予定利率・予定事業費率によって計算されます。

保険料のうちわけ

予定死亡率

予定死亡率のイメージ
予定死亡率とは、過去のデータを元に算出した性別・年齢ごとの死亡割合のことをいいます。例えば、30歳女性が10万人いるとすれば、30年以内に何名亡くなるのか?ということです。

その確率を計算する際、各保険会社は標準死亡率表というデータを元に保険料を計算します。人が亡くなる割合の表があるなんて、なんか恐ろしいですよね・・・

年齢が若い人の方が亡くなる可能性が低いので、年配の方と比べると同じ保障内容であれば、保険料が安くなるのはこれが理由です。

しかし、この計算式は複雑過ぎるので、私たちが計算するには程遠い世界です。

アクチュアリーと呼ばれる方々が計算しているので、数学に自信があればぜひ過去問に挑戦してみてください。これが解ければ保険会社で働けるかも?? アクチュアリー過去問はこちら

予定利率

予定利率とは、保険会社が契約者に約束する運用利回りのことです。保険会社はあなたから預かったお金をその他のお客様預かったお金と合わせて運用します。

近年は超低金利で利率が低くなっていますが、お客様から預かる保険料の合計が何百億円となると、0.1%でも1,000万円以上の利益ですのでバカにできません。後ほど、日本生命の決算書を元に、具体例を紹介します。

予定事業費率


予定事業費率とは、人件費や物件費など、事業を運営するのに必要な費用のことです。保険営業マンに支払う手数料や、パンフレットの紙代、事務所の家賃や光熱費なども全てここに含まれます。

ネット保険が安い理由は、営業マンの数が少なかったり、事務所数が少ないことが主な原因です。この部分がわかれば各会社の利益率も計算できるのですが、残念ながら、どこの保険会社も非開示です。

予定事業費がどれほどあるか気になりませんか?日本生命の2017年度決算書を参考に見ていきましょう。

日本生命の2017年度の利益額

こちらが、日本生命の決算書の一部です。2017年にどれだけ儲かったか記載されています。

日本生命の決算書の一部

出展:日本生命決算書

まず、2017年度のグループ会社も含めた収益は7兆6000億円です。うち、資産運用収益は1,8兆円であることがわかります。資産運用だけで利益が1,8兆円です。化け物ですね。

日本生命は創業100年以上の歴史があるので、毎年お客様からお預かりする資産の合計もずば抜けています。保有している株などの合計は60兆円ですので、年3%で回した計算です。妥当な数字です

また、事業費(人件費や物件費など)の7,800億円の内訳は載っていません。7,800億の内訳が気になるのに・・残念ですね(涙

本業がどれだけ儲かっていなくても、結果的に2,000億以上の利益を出していることを踏まえると、やはり保険会社は儲かるのでしょう。

日本生命の決算内容はネットでも公開されているので、詳細が気になる方こちらをご覧ください。日本生命の決算書はこちら

まとめ

保険会社が儲かる理由をおわかり頂けましたでしょうか?

保険会社が儲かる理由は、保険の原価が不透明あること。そして、大手ほど、資産運用で利益を出すことができることです。

いろいろ、保険会社のリアルな現状をお伝えしたので、もしかすると保険なんて必要ないのでは…?と感じる人もいるかも知れません。

私は保険会社に8年以上勤務しましたが、今でも保険は必要だと考えています。保険は万が一の際、残された家族に必ずお金を届けることができる素晴らしい商品です。

しかし、加入しすぎている人が多く、保険は悪だ。保険はいらない!とネガティブな印象が強いのだと思っています。

保険は合理的に考えて、必要な物だけ加入していきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました!

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